きっかけ
Windows2000をインストールしたり、より便利に使うために色々していた結果です。
54810A、54815A、54820Aも似たような感じでできると思います。自分の買った54825AはマザーボードはBaby-AT規格のAMI Series 757 Rev D(ATLAS PCI-III?)(Rev C用のマニュアル?(ミラー))でした。Series 727やSerise 757 Rev C、FIC VA-503Aの物もあるようなので、それによって異なる可能性が高いと思います。
USBの有効化
ディフォルトでは無効化されているので、BIOSで有効化します。マザーボード上にUSBのピンヘッダが立っているので、そこに適当なPCIブラケットを接続しました。
セカンダリIDEの有効化
CDドライブを使用してOSのインストール等をしたかったのですが、マザーボードのセカンダリIDEが何故か認識せず不思議に思っていたのですが、これもBIOSでプライマリIDEのみの設定になっていました。セカンダリも有効化しました。これで、光学ドライブも付けられるようになります。
RAMの増設
Windows2000を使用していたところ、RAMが足りなくなるシーンが多々あったので(.Netをインストールした時とか)、増設しました。SIMMの32MBが2枚刺さっており、残り2スロット余っていたので、32MBのものを2枚かって増設しました。後の記事でも話しますが、Windows2000でオシロスコープソフト(infiniium oscilloscope)を動かすには128MBより大きいメモリが必要なので、足りませんでした。(´・ω・`)
CPU換装
せっかくRAMを交換したならCPUも、と思ってヤフオクで550MHzのもの(AMD K6-2 550AGR)を購入しました。しかしながら、このマザーボード(AMI Series 757 Rev D)はFSBが66MHzか25MHzにしか対応しておらず、100MHzな550AGRは550MHzでは動作させられませんでした。なので、とりあえずFSB66MHz、逓倍率5倍で333MHzで動かしてみました。ちなみに元々乗っていたのは、AMD K6-2 300AFRでした。
クロックのジャンパの設定ですが、Keysightが出しているサービスマニュアルの挿絵が間違っており(Rev Dの説明の図がRev Cのものとなっている)、Rev Dのジャンパ設定がわかりません。一応メモということで、333MHzのジャンパの写真はこんな感じです。
SSD化
昔に買ったSATA HDDをIDEに変換する基板を使います。SSDはAmazonで1800円で売っていた128GBのものを使用しました。マザーボード→AQCボード→2.5インチHDDと言う感じに挿さっていますが、AQCボードは40ピンIDEを44ピンIDEに変換している(5Vを追加している)だけなので、AQCからIDEを引っこ抜いて3.5インチハードディスクや2.5インチハードディスクに挿すこともできます。SATA HDDをIDEを変換する基板は複数種類あり、今回使用した物以外にも2.5インチSATA HDDを44pin IDEに変換するものも持っていましたが、認識されませんでした。SSDが12V電源がないと動かないものであったので、USBに5Vリレーを接続し、他のACアダプターから12Vの供給をしていました。
他のアップグレードオプション
考えられる他のアップグレード要素はこんな感じです。
・マザーボードの変更
PentiumⅢやPnetium4のBaby-ATなマザーボードが存在するらしいので、それを探してきて交換するという手段があります。ただ、入手性が悪すぎて不可能です。
・メモリのさらなる大容量化
SIMMのメモリですが、1モジュール128MBが最高であり、マザーボードのチップ(Intel 430HX)も512MBまで対応しているため、理論的には512MB化ができます。これなら、WindowsXP上で54830シリーズ向けのオシロスコープソフトを完全に動かせると思われます。
・CPUのさらなるアップグレード
このマザーはFSB66MHz、逓倍率5倍が最大で、333MHzまでしか載せられないのでこれ以上のアップグレードは不可です。K2-Ⅲにすることもできますが、すべてがFSB100MHzでの動作が前提なので、ちゃんと動くか怪しい上に高いので意味がないです。
・タッチパネルの搭載
後継機にはタッチパネルが載っている上に、わざわざキーボードとマウスでそうするのは煩雑極まり無いので、Windows2000化ができたら載せたかったです。抵抗皮膜式のタッチパネルは比較的低価格で入手でき、コントローラもUSB接続の物とかのがあるので、ぜひとも導入したいです。
・PCI-Express→PCI変換器の使用
AliExpressをさまよっていたら見つけてしまいました。PCI-Ex1をPCI2つに変換する物があるようです。このオシロスコープを動かすには、2つのセットになったAQCボードさえ使えれば大丈夫です(GPIBボードはなくても問題はない)。そこで、ベアボーン向けのマザーボードや、PCI-miniの乗ったノートパソコンのマザーボードを使用して、この2つのボードを挿せれば良いわけです。ここから先は次回の記事にて詳しく紹介します。