目次
きっかけ
使っていたアンプ(KENWOOD K-521)が壊れたため、150円くらいでAliExpressで買ったTDA7297のキットを作成してみました。
TDA7297について
TDA7297は2CHで、1CHあたり15Wで合計30Wまでの出力で、増幅率は固定、電源電圧は6~18Vまでだそうです。STマイクロニクスってところのやつだそうです。
個人的には増幅率を変更できるやつが欲しかったです。
キットについて
購入したのはこちらです。現在はこのセラーからは取り扱いしてなさそうです。
Tda7297アンプボードスペアパーツ,dc 12v 2.0グレード,デュアルオーディオエンコード,15w電子diyキット,1セット
購入時は138円でした。なんか、ボリュームとヒートシンク付きで200円とかの記事をインターネットで見かけましたが、物価が高くなる前の話なので今だともっと高いです。
キット内容は基板、電解コンデンサ×2、タンタルコンデンサ×2、抵抗×2、整流用ダイオードといった感じです。
作成
1. 仮組み
とりあえず、キット部分の組み立てです。ダイオードはなぜ付けるのかイマイチ分からなかった上に、三端子レギュレータで9V電源を付ける予定だったので付けませんでした。また、電解コンデンサはすべてオーディオ用のものに変更しています。本当は、カップリング用のタンタルコンデンサを変えるべきだったのですが、秋月で買い忘れたので変えませんでした。
スピーカー端子は秋月のプッシュターミナルを使用しました。3.5mmイヤホンジャックはAliExpressに昔に買った結構良いやつを使用しました。それぞれの間の配線はスピーカ用の銅線を使用しました。
これで、一度組んで安定化電源を使って9Vを供給して音出しをしてみました。耳が腐っているので音の良し悪しは1mmもわかりませんが、スピーカーがスピーカーなのでとりあえず音がなったのでOKです。
2. 電源の作成
電源は直流12Vを入力とし、三端子レギュレータを通して9Vとして、アンプに供給することにしました。12V電源は色んなところとつながっているので、そこらへんと少しでも分離したいという思いです。使用した三端子レギュレータはアンプに同じくST製のL7809CVです。どっかの基板から引き剥がしてきたリサイクル品です。入力側に0.33μFと適当な電解コンデンサ、出力側に0.1μFと適当なオーディオ用コンデンサを付けました。
3. ヒートシンク
そんなに大音量で聞く予定はないですが、仮組みのときに触れないくらいには熱くなったのでヒートシンクを付けました。秋月の大きいやつを付けました。三端子レギュレータ用にもう一箇所穴を開けました。
4. ケースの作成
3Dプリンターで作成しました。ヒートシンク部分は上下の部分を開けてあります。イヤホンジャックは熱で押し込む様な構造で、スピーカーターミナルと2.1mmDCジャックはネジ止めです。パイロットランプ用のLEDを入れる部分を付け忘れたので、もし、このモデルを使う人がいたら自分で追加してください。
5. 組み立て
ケース入れるにあたって一度分解が必要で、スピーカーターミナル、イヤホンジャック、ヒートシンクを外しました。はじめに、本体基板(事前に電源、スピーカ用導線を取り付けておく)を木ネジで止めて、スピーカーターミナルを3Mネジで固定し、本体基板とはんだ付けします。その後、2.1mmDCジャックを付け(導線を付けておく)、電源付きヒートシンクをイヤホンジャック用の穴からネジを回して取り付けします。イヤホンジャックをはんだごてなどを使ってケースを溶かして押し込みます。そしたら電源とイヤホンジャック周りの配線とパイロットランプの取り付け(グルーガンとかでくっつける)をして完成です。
なかなか煩雑な手順が必要です。順番間違えると入らなくなるので注意!
6. 完成
配線が全て終わったら、蓋を接着剤等で付けて完成です。
ゴム足的なのを貼り付けても良いかもしれません。放熱性のもそっちのほうが良いと思います。
使用感
ONKYOのスピーカー(D-N7TX)に繋いで使っています。そんなに気になる点はなく使ってます。音質も前のアンプに比べてどうこうっていうのはないと思います。まあ、耳(音質なんもわからん)も音源(YouTube)もDAC(ダイソーの300円)もゴミなので音質はあんまり気にしてない&わかりません。音質が気になる人は他のブログをあたってみてください。
電源スイッチの代わりに、RE5V1Cと言うスマートスイッチを使用してます。今度はオーディオセレクタ&アッテネータを作成してみようと思います。