きっかけ
昔にハードオフでUSBシリアル変換ケーブルにできないかなーって思って買ったやつです。その中身と動作確認です。
基本情報
SOURCENEXTが携快電話向けに発売していたケーブルだと思います。USBとツーカー(Tu-ka)系のコネクタを変換するものです。製品ページを探すためにINTERNET ARCHIVE WayBack MachineでSOURCENEXTのページを彷徨っていたんですが、見つかりませんでした。写真を見ている感じ携快電話と同梱パッケージで売られた感じではなさそうです。ここらへんの「携快電話専用コード」として売られていたものだと思われますが、写真がないので謎です。
動作試験とドライバ
Windows11に接続してみたところ、こんな感じで不明なデバイスとして認識され、ドライバが必要です。デバイスIDはUSB\VID_0731&PID_1003&REV_0001となっています。
デバイスIDをUSB\VID_0731&PID_1003で検索をかけたところこのページがヒットしたので、ZIP(ezusbdrv.zip)をダウンロードしてinfファイルをインストールしようとしたのですが、
こんな古いドライバにデジタル署名があるわけもなく、普通には入りませんでした。Windows11をデジタル署名なしで再起動する方法もありますが、メイン機を再起動するのは面倒なので、WindowsXPなノートパソコンを使用することにしました。差し込んだときのハードウェアセットアップウィザードでファイルを指定したところ無事にインストールできました。
しかしながら、COMポートとしては認識されていません。これじゃあ使えないですね(´・ω・`)
デバイス名はProject ULA Cable KeikaiDenwaとなっています。ULAとはUSB Linker Advanceの略のようです。なんか、ゲームボーイアドバンス変換ケーブルに改造して色々できるっぽいですね。自分はゲームボーイアドバンス持っていないので改造しませんが…
分解
せっかくなので分解してみます。中身はこんな感じです。
CYPRESS製EZ-USB AN2131SCが乗っていて、Digi-Keyで評価ボードの販売ページも見つかりました(データシート自鯖ミラー)。このチップはULAとしては最も一般的な構成なようです。バッファとしてフェアチャイルドセミコンダクター製のLCX07(データシート)が乗っています。