目次
きっかけ
Twitterを見てたら、売っているらしいということを知り、買ってみました。色々なダイソーで探したのですが、なかなか見つからず旅行で行った盛岡のダイソーで買いました。
前評価もなかなか良かったので、ぜひとも欲しい物でした。
パッケージ
パッケージはこんな感じです。プロファイルはHFP、HSP、A2DP、AVRCPに対応しているそうです。コーデックはSBCです。付属品は取扱説明書のみとなっています。MicroUSBを持っていない人充電用にケーブルを買わないとです。
底面に書いてあるJANコードは4560348444615のようです。
見た目
マッド加工された黒色のプラスチックに安っぽい銀色のボタンといった組み合わせです。まあ、よくも悪くもないデザインです。
音質
はじめに結論ですが、SBCコーデックのみのレシーバでは最上位レベルの音質です。まあ、自分の耳はあんまり良くないので、責任は持てませんが…
Xperia XZ PremiumとCCA C12を使って試聴してみました。解像感は若干劣りますが、それ以外の部分は特に差を感じられませんでした。ただ、音量が大きく、小さい音量の調整ができませんでした。
もうちょい良いイヤホンを買うべきかなぁ
使用感
ボタンの操作が見た目と一致しないのが厄介です。+と書かれたボタンは普通に押すと曲送りになってしまいます。長押しで音量が大きくなります。-も同じです。有線イヤホンのリモコンとも異なる挙動(短押しと長押しが逆)です。
音量が大きいです。Androidでは問題ないですが、iPhoneに接続したときは最も小さい音量でも大きいくらいです。これはイヤホン側の問題もあると思いますが、微調整が効かないのは微妙です。
挿す有線イヤホンはリモコン・マイクが付いていても使用できません。本体のボタン・マイクを使わないといけません。
充電端子がMicroUSBなのはだめですね、今更MicroUSBなんて時代錯誤です。(まあ、低コストなのはわかりますが…)
充電しながら使えないのも残念ポイントです。普通のワイヤレスイヤホンと異なり、十分なコードの長さがあるので、充電しながら使いたいこともあると思いますができませんでした。この理由は分解してみて発覚しました。
分解
こっからは分解です。こっから先が本編だったりします。
分解方法は上下の隙間にカッターなどを入れて(深く刺すとバッテーリーに穴を開けるかもだから注意)、隙間を大きくしていけば開きます。爪などで固定されているわけではないのでかなり簡単に傷なく開けられます。
バッテリーはリチウムポリマーで110mAhです。サイズは501030です。製造が2022年10月なのでかなり最近です。基板にはYET_BT001_56A_V1と書いてあります。IC周辺はこんな感じです。
ICチップは2つほどあり、BluetoothのIC(πみたいなマークが書いてある方)と電源のIC(5本足のやつでJWM30と書かれてる)があります。BluetoothのICは珠海市杰理科技(JT)のAC6936Dだと思われます。こちらは16bitのDACを搭載しているようです。調べたところキャンドゥのワイヤレスイヤホンにも搭載されているようです(ThousanDIYさんのNoteより)。
28が右、29が左、30が出力のGNDとなっています。また、各端子からそのまま3.5mmジャックにつながっているわけではなく、GNDも含めてローパスフィルター(LCかRCかは不明)を通して接続されています。DCDCコンバータのノイズが乗るのを防ぐため何でしょうかね?出力用のGNDは電源のGNDから1.45Vほどオフセットされています。そのため、GNDが共有のものにつなげると壊れる気がします(それを防止するために充電すると、接続が切れる)。
電源ICは、JW5250A(ミラー)でスッテップダウンDCDCコンバータICです。1.24Vを出力していましたAC6936Dの23番ピン(CORE POWER)へ入力していました。CPUコアの電源のようです。
AliExpressで買った類似品
AliExpressで同じだと思われるものが売っていたので買ってみました。「US $1.99から商品3点以上」というやつで売っていて276円で購入しました。商品名は「ssager Bluetooth 5.0受信機,3.5mmジャック,ワイヤレスアダプター,オーディオミュージック送信機,ヘッドフォン用のBluetooth」でした。ESSAGERと書いてあるチャック袋に入れらていました。こちらは付属品としてMicroUSBが入っていました。本体は裏面に文字が書かれていないだけでそれ以外は全く一緒です。
音は聞いてみた感じ、同じです。なかなか良いと思います。操作や充電時の挙動も同じです。ってわけで。早速分解です。
てっきり完全に同じものだと思っていたのですが、驚いたことに中身が異なりました。ICが一つしかなく、ABと書かれたものが乗っていました。こちらのチップは中科蓝讯(bluetrum)のAB5335Bだと思われます。16bitのDAC、48kHzまでのサンプリングレートに対応しているようです。データシートを探したのですが、ちょっと見つからなかったです。この基板には部品番号が乗っており、音声出力部分のRとLが発覚しました。どうやらLCローパスフィルタが設置されているようです。
まとめ
ダイソーの方は買いだと思います。2個くらいあってもいいと思います。そのうち改造もしてみようと思います。
AliExpressの方は安いので各自の判断で購入してみてください。