LEDシーリングライトCLG-40Wの分解レビュー

投稿者: | 7月 14, 2023

目次

きっかけ

これまで、自作した50Wのシーリングライトを使用してましたが、効率が微妙に悪く、暗いのでこちらのものを買ってみました。自作シーリングライト↓

分解前の感想

外観はまあ、商品説明通りです。あと、軽いです。色味は少し緑っぽい感じです。そんなに熱くはなりません。しばらく動かしたあとでも手で触れられます。

分解

両端のプラスチック部分が裏でネジで止まっているのでそれを外せば、横に引き出して外すことができます。品番や仕様が書かれた方は中に電源回路が入っていて接着剤で止められているので外すのは苦労しました。また、電源回路は大きい熱収縮チューブ内に包まれてました。輸入者は慧光株式会社と書かれていてエコウと読むようです。

LEDシーリングライトCLG-40Wの分解レビュー
器具一体形LED蛍光灯
品番:CLG-40W
定格電圧:AC100V 50/60Hz
電力:40W
色温:6000K
屋内用
輸入者:慧光株式会社
FM8502
両端を分解したところ

LEDは4チップが並列になっていて、それを24セット直列に繋いだLEDテープが2本入っていました。電源回路はLEDテープ1本あたりに1つでした。

電源回路はFM8502というLEDドライバを使用して定電流回路となっていました。非絶縁回路です。ざっくり回路図を起こすとこんな感じになっていました。汚い手書きでごめんなさい。部品点数は少なめです。駆動中はそこそこ熱を持ちます。触れる程度の熱さですが、LED本体よりも熱いです。

電源の回路図

データシートに乗っている回路図がこんななので、ROVPの保護電圧設定抵抗を省いた感じです。

LEDシーリングライトCLG-40Wの分解レビュー
FM8502
データシート データーシート
解析
回路図
データシートの回路図

流れる電流はGNDとCS間の電圧が0.373Vになるように設定されるので、0.9/0.373=0.414444となり、0.414Aだそうです。この抵抗値を大きくすると電流が小さくなり、小さくすると電流が大きくなります。次回ではこの抵抗値を変化させて明るさを変えてみようと思います。

各点での波形

電流設定の抵抗を変化させて明るさを可変にしたいのですが、波形を一応測っておきました。まず初めにHV・GND間です。101~138Vになっています。リップルは40V程度あります。

LEDシーリングライトCLG-40Wの分解レビュー
FM8502
オシロスコープ
波形
HV・GND間

CS・GND間です。チョッパ回路によって流れる電流が見えます。この周波数が高くなったり低くなったりで出力電流が調整されます。

LEDシーリングライトCLG-40Wの分解レビュー
FM8502
オシロスコープ
波形
CS・GND間

HV・GND間が101VのときのCS・GND間です。チョッパ回路は50kHzです。

LEDシーリングライトCLG-40Wの分解レビュー
FM8502
オシロスコープ
波形
HV・GND間が101VのときのCS・GND間

HV・GND間が138VのときのCS・GND間です。チョッパ回路は90kHzです。だいぶ周波数に差があります。

LEDシーリングライトCLG-40Wの分解レビュー
FM8502
オシロスコープ
波形
HV・GND間が138VのときのCS・GND間

今後の展望・おわりに

今回は分解・解析までしましたが、次回は出力電流を可変にしたいと思っています。CS・GND間の電流設定用の抵抗にNch MOSFETを挟んで抵抗として使うとこで実現しようかと考えてます。その後は、フルカラーLEDテープを中央に設置して緑っぽい問題を解決しようかと思っています。

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