Plop Boot Managerを使ってNB10ALのUSB上にDebian12をインストール

投稿者: | 7月 15, 2023

きっかけ

XILINXのパラレルポート(プリンターポート)↔J-TAG変換器を入手したので、パラレルポートが付いているFujitsu FMV-BIBLO NB10ALにDebianを入れました。HDDにはWindowsXPが入っていて、触れたくないので、外付けUSBにインストールしてみました。

USBメモリからのブート

今回使用したFujitu NB10ALは2002年発売されたPentium3世代のCeleronを搭載してます。そのため、USBブートには当然非対応です。そこで、Plop Boot Managerを使用しました。Plop Boot ManagerはUSBブート非対応なPCでUSBからのブートをできるようにするものです。フロッピーディスクにインストールしました。このサイトを参考にしました。

Plop Boot Managerを使ってNB10ALのUSB上にDebian12をインストール
富士通
FUJITSU
NB10ALとPlop Boot Manager

Plop Boot Managerでの複数USBの挙動

USBメモリにインストールするので、インストールメディアとインストール先の2つのUSBを指しました。しかし、Plop Boot Managerには、どのUSBから起動するかの選択はありません。試した結果、USBポートの内部番号?が小さい順に起動していくようです。そのため、インストール時はインストールメディアはインストール先のUSBメモリよりも内部番号が小さいポートに刺さなければいけません。この内部番号はトライアンドエラーで推測していきました。NB10ALではこんな感じになりました。

Plop Boot Managerを使ってNB10ALのUSB上にDebian12をインストール
富士通
FUJITSU
USB
USBの内部番号

USB1.1な件

USBが4つも付いてるし、もとからWindowsXPが乗ってるし、USB2.0だと思ってインストールしていたのですが、インストールにものすごく時間がかかり、起動にも15分くらいかかるので、lsusbで調べたらUSB1.1でした\(^o^)/オワタ
チップセットが82801CAというやつだったんですが、IntelのページにはUSB 1.0と書かれてました。1.5MB/sなので絶望的な遅さです。

Plop Boot Managerを使ってNB10ALのUSB上にDebian12をインストール
富士通
FUJITSU
lsusb -t
USB1.1

メモリ増設

せっかくなのでメモリの増設をしてみました。公式の商品ページ(20年以上前の商品のページを残してくれる富士通は神)をみてみるとPC133なことがわかるので、秋葉原で256MBのものを100円で買ってきました。増設は、このサイトをもとに行いました。キーボード側から分解します。

PC133S-333-542
HYM72V32M636BT6-H AA-A
256MB Sync 133MHz CL3
Plop Boot Managerを使ってNB10ALのUSB上にDebian12をインストール
富士通
FUJITSU
メモリ
買ってきたPC133なメモリ
Plop Boot Managerを使ってNB10ALのUSB上にDebian12をインストール
富士通
FUJITSU
増設後のBIOS表示

おわりに

まあ、遅くて、管理使いにくいですが、JTAGを使う機会もそんなに多くないので、耐えです。もし耐えられなかったら、PCカードから起動するようにします。

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