LinuxにSoftEther Clientをインストール&GUIで設定する

投稿者: | 5月 21, 2024

はじめに

Arch Linuxのセットアップ中に行った作業です。WindowsのSoftEther VPN Clientを使用してリモートでVPNの設定をできることを知ったので、それを使用したセットアップ方法です。

参考にしたサイト

N@nemui「Ubuntu20.04にSoftEther VPN Clientインストール」
SoftEther VPN「6.5 VPN Client の管理コマンドリファレンス」

インストール

Arch Linuxの場合はyayがあるので、それを用いたほうが良い(インストールと管理が楽)と思います。ただ、今回は普通にビルドして手動でインストールしました。

1. ツールのインストール

makeとgccとwgetをパッケージマネージャ(Arch Linuxの場合はpacman)でインストールします。

sudo pacman -S make gcc wget

2. SoftEtherのダウンロード

SoftetherダウンロードセンターでダウンロードのURLを取得して、その後wgetでダウンロードします。

wget 取得したURL

3. 解凍

tar xzvf ダウンロードしたファイル

4. ビルド

cd vpnclient
make

5. ビルドされたファイルを配置

/usr/local下にディレクトリごと移動します。

cd ..
sudo mv vpnclient /usr/local

6. 権限の設定

cd /usr/local/vpnclient/
sudo chmod 600 *
sudo chmod 700 vpncmd
sudo chmod 700 vpnclient

7. サービスの作成

sudo vim /etc/systemd/system/vpnclient.service

で開いて、

[Unit]
Description=SoftEther VPN Client
After=network.target network-online.target

[Service]
ExecStart=/usr/local/vpnclient/vpnclient start
ExecStop=/usr/local/vpnclient/vpnclient stop
Type=forking
RestartSec=3s

[Install]
WantedBy=multi-user.target

を記述します。

8. サービスの自動起動登録、スタート

sudo systemctl enable vpnclient
sudo systemctl start vpnclient

これでインストールは終わりです。

接続先の設定

普通はこのままvpncmdコマンドで設定をしていくのですが、どうもコマンドが多い上に細かい設定がめんどくさいので、Windows向けのSoftEther VPN Clientに付属してくる「別のコンピュータのSoftEther VPN Clientの管理」を使用して楽に設定します。そのため、Windows機(もしくはWINEとか)が必須です。

1. リモート設定の許可とパスワードの設定

Linux機側での操作です。{パスワード}にはリモート設定するときに使いたいパスワードを入力してください。/REMOTEONLY:noにするとコマンドから設定するときにもパスワードを求められるようになります。

cd /usr/local/vpnclient/
./vpncmd

2を選んでその次は未入力を選びます。そしたら設定コンソールに入れるはずです。

PasswordSet {パスワード} /REMOTEONLY:yes
RemoteEnable

2. SoftEther VPN Clientのインストール

これ以降Windows機側での操作です。
SoftEther VPN ClientをWindows機にインストールしてください。
Softetherダウンロードセンターからダウンロードできます。
Windows機をVPNに接続することが今後ないのであれば、SoftEther VPN クライアント接続マネージャのみをインストールでも良いと思います。

2. 接続

「別のコンピュータのSoftEther VPN Clientの管理」を開いてください。
コンピュータ名の欄に、Linux機のIPアドレスか、ドメイン名を入力します。OKを押すとパスワードの入力を求められるので先程設定したパスワードを入力します。

3. 新規仮想LANカードの作成

仮想LAN→新規仮想LANカードの作成で適当な名前でLANカードを作成します。

4. 新しい接続設定の作成

あとは、適当にサーバの設定に従って入力するだけです。
高度な通信設定でコネクション数を増やしたり、半二重モードを使用したりするのが簡単にできます。

5. 接続

作成した接続設定を右クリックして接続します。

6. スタートアップ接続

設定が終わったあとに、一覧のところで右クリックするとスタートアップ接続に設定できます。

これで完了です。次回からは起動時に自動で接続がされると思います。

おわりに

自分の環境の場合はこれだとDHCPによるIPアドレスの割当がされず、インターフェースの設定を別で行いました。

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