小型可変電源「mini PD-PPS VariablePowerSupply」のキャリブレーション方法

投稿者: | 6月 8, 2024

USB PD PPSを使用した小型可変電源「mini PD-PPS VariablePowerSupply」

全体の流れ

配線→キャリブレーションモードに入る→5.000Vの計測→18.00Vの計測→3.00Aの計測→終了

0. 必要なもの

・0.001V単位(推奨)で18V以上出力・計測できる可変電源・デジタルマルチメータ
・0.01A単位(推奨)で3Aまで出力・消費できる電源・電子負荷
・直流安定化電源からの出力をUSB-Cに変換するケーブル

1. 電圧校正の配線図

以下のように配線してください。後で電流を計測しますが、その際にデジタルマルチメーターの位置が変わります。その間、PD-PPS VariablePowerSupplyの電源が切れてしまうとやり直しになってしまうので、デジタルマルチメータは簡単に取り外しできるようにしてください。

2. 5Vを設定

直流安定化電源の出力電圧を5V付近に設定します。まだ出力しないでください。

3. OUTPUT・CC/CVボタンを押しながら直流安定化電源を出力

OUTPUT・CC/CVボタンを押した状態で5Vを印加します。CALと表示されればキャリブレーションモードに入ったということです。

4. 5.000Vの校正

いずれかのボタンを押すと5.00と表示されるはずです。
デジタルマルチメータの値を見ながら5.000Vになるように直流安定化電源の出力値を調整してください。
5.000Vになったらいずれかのボタンを押してください。

5. 18.00Vの校正

18.0と表示されるはずです。
デジタルマルチメータの値を見ながら5.000Vになるように直流安定化電源の出力値を調整してください。
18.00Vになったらいずれかのボタンを押してください。

6. 電流校正の配線図

以下のように配線してください。配線中にPD-PPS VariablePowerSupplyの電源が切れると電圧校正からやり直しとなりますので、直流安定化電源の出力は止めずにショートには気をつけつつ配線してください。安全のために5V付近まで下げてから配線をするとよいかと思います。

7. 3.00Aの校正

デジタルマルチメーターの値を見ながら3.00Aになるように電子負荷を調整します。この際、電圧は3.3Vを下回らないようにしてください。
3.00Aになったらいずれかのボタンを押してください。

8. 各値の確認

5.35付近の値が表示されていると思います。電圧計測のADCの読み取り値への係数です。いずれかのボタンを押すと、6.45付近の値が表示されると思います。電流計測のADCの読み取り値への係数です。

9. 終了

いずれかのボタンを押すとリセットがかかって5Vモードで起動すると思います。これで校正は終了です。一応、機器を片付ける前に、PPSモードで正常に電圧が計測できているか確認してください。正常な値を計測できていない場合は、OUTPUTボタンを押しても出力されません(OUTPUTが点灯しない)。そのような場合はもう一度校正を行ってください。治らない場合は故障している可能性が高いです。

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