きっかけ
rsyncを使って、OneDrive、Box、MEGA、Google Drive、Boxと、自分が使っている各種サービスを統合的に管理しようと思ったのですが、MEGAの二段階認証に対応していないということがわかり、MEGAcmdを使うことにしました。Ubuntu用には、デスクトップアプリも用意されていますが、GUIにログインしないと動かないため、NASの用途には全く適していません。
110G RAMキャッシュと10G LANで超高速NASを作るとLinuxにて異常なSMART値のときにメールを送るの続きです。
環境
Ubuntu 24.04 LTS
AMD64
インストール
公式サイトにある、コマンドをコピペするだけです。
MEGA「MEGAcmd」
インストールが終わったら、mega-cmdで起動することができます。
ログイン
mega-cmdでコンソールに入った後、
login [メールアドレス]
を実行するだけです。パスワードと二段階認証のコードを求められると思います。
ログインが完了したら、lsを実行するとクラウド側のルートディレクトリのリストが表示されるはずです。
同期の設定
これも割と簡単です。mega-cmd内で
sync [ローカルのパス] [クラウド側のパス]
だけです。自分の場合は
sync /nas/x/mega /
としました。
複数の同期フォルダを設定できるようです。
exitでmega-cmdを抜けても、
mega-sync
でバックグラウンド実行ができます。同期を終了するにはmega-quitで終了できます。
サービスの作成
Linuxで任意のスクリプトをsystemdに登録してサービス化の内容そのまんまです。
起動時に自動で起動するようにサービスを作成します。
sudo vim /etc/systemd/system/mega-sync.service
内容としては、
[Unit]
Description="start mega sync"
[Service]
ExecStart=/usr/bin/mega-cmd-server
User=ユーザー名
[Install]
WantedBy=multi-user.target
としました。
sudo systemctl daemon-reload
sudo systemctl start mega-sync.service
sudo systemctl enable mega-sync.service
でサービスの有効化と自動起動の設定をします。ログを見るには
journalctl -u mega-sync.service
です。
おわりに
意外と簡単に設定できました。あとは、OneDriveの設定か…