USB PD PPSを使用した小型可変電源「mini PD-PPS VariablePowerSupply」↩
全体の流れ
配線→キャリブレーションモードに入る→5.000Vの計測→18.00Vの計測→3.00Aの計測→終了
0. 必要なもの
・0.001V単位(推奨)で18V以上出力・計測できる可変電源・デジタルマルチメータ
・0.01A単位(推奨)で3Aまで出力・消費できる電源・電子負荷
・直流安定化電源からの出力をUSB-Cに変換するケーブル
1. 電圧校正の配線図
以下のように配線してください。後で電流を計測しますが、その際にデジタルマルチメーターの位置が変わります。その間、PD-PPS VariablePowerSupplyの電源が切れてしまうとやり直しになってしまうので、デジタルマルチメータは簡単に取り外しできるようにしてください。
2. 5Vを設定
直流安定化電源の出力電圧を5V付近に設定します。まだ出力しないでください。
3. OUTPUT・CC/CVボタンを押しながら直流安定化電源を出力
OUTPUT・CC/CVボタンを押した状態で5Vを印加します。CALと表示されればキャリブレーションモードに入ったということです。
4. 5.000Vの校正
いずれかのボタンを押すと5.00と表示されるはずです。
デジタルマルチメータの値を見ながら5.000Vになるように直流安定化電源の出力値を調整してください。
5.000Vになったらいずれかのボタンを押してください。
5. 18.00Vの校正
18.0と表示されるはずです。
デジタルマルチメータの値を見ながら5.000Vになるように直流安定化電源の出力値を調整してください。
18.00Vになったらいずれかのボタンを押してください。
6. 電流校正の配線図
以下のように配線してください。配線中にPD-PPS VariablePowerSupplyの電源が切れると電圧校正からやり直しとなりますので、直流安定化電源の出力は止めずにショートには気をつけつつ配線してください。安全のために5V付近まで下げてから配線をするとよいかと思います。
7. 3.00Aの校正
デジタルマルチメーターの値を見ながら3.00Aになるように電子負荷を調整します。この際、電圧は3.3Vを下回らないようにしてください。
3.00Aになったらいずれかのボタンを押してください。
8. 各値の確認
5.35付近の値が表示されていると思います。電圧計測のADCの読み取り値への係数です。いずれかのボタンを押すと、6.45付近の値が表示されると思います。電流計測のADCの読み取り値への係数です。
9. 終了
いずれかのボタンを押すとリセットがかかって5Vモードで起動すると思います。これで校正は終了です。一応、機器を片付ける前に、PPSモードで正常に電圧が計測できているか確認してください。正常な値を計測できていない場合は、OUTPUTボタンを押しても出力されません(OUTPUTが点灯しない)。そのような場合はもう一度校正を行ってください。治らない場合は故障している可能性が高いです。