
はじめに
なんか家に、1Uサーバ用の二重反転ファンがあるので、作ってみました。暑い夏を乗り切るためには、それくらいゴツいハンディファンがあってもいいはずです。
使用したファン
HPの製品番号654752です。HP Proliant DL360p G8やDL360e G8のファンらしいです。ファン自体は、GFM0412SSというものらしいです。GFM0412SS-BL4Fのデータシートが見つかったので、これを参考にしました。

電源は12V1.82Aと書かれていますが、起動時の最大電流だと思います。動作後はそこまで電流は流れませんでした。
サーバ取付用に上にレバー状のロック機構が付いています。今回はこの機構も有効活用してみます。
基本構造
バッテリー部分を作るのが面倒・怖いので、モバイルバッテリーにUSB Aを直刺しして、ハンディファンとして使えるような構造としました。
スピードコントロールが無いと常に全開爆音でうるさいのでNE555を使ったファンコントローラを使います。NE555を使ったCPUファン、ケースファンのPWM制御ファンコントローラを作る
ファンの電源はテキトーなDCDCコンバータのモジュールを使って5Vから12Vに昇圧したものを使います。
各種部品作成/組み立て
基板はこんな感じです。
裏面にモバイルバッテリー接続用のUSB端子を設定して、あとはすべて表に配置しました。基板は秋月電子通商の112190、片面ユニバーサル基板 4穴Dタイプ(47×36mm) ガラスコンポジットを使用しました。昇圧DCDCコンバータは基板から少し浮かしてあります。風量調整・電源スイッチの可変抵抗は適当な在庫を使用しました。50kΩのスイッチ付きの物を使用しました。スイッチは、DCDCコンバータ(XL6009)のEnableピンに接続し、OFFにするとDCDCがOFFになるようにしてあります。USB端子はすべての荷重が加わる部分なのでシールドにワイヤーをはんだ付けして、基板と強固に固定しました。


3Dプリンターで筐体を作成しました。ファンについているロック機能を使用できるようにしてあります。

左がファン部分筐体、右が基板部分筐体


完成
動作はこんな感じです。



おわりに
炎天下の中で行われる墓参りに合わせて、8月のはじめに5日くらいで設計から完成まで持っていった物です。結局当日はモバイルバッテリーが不調で使用できませんでした(´・ω・`)。まあ、話のネタにはもってこいなものが作れたので良かったです。