FT-114のトロイダルコアのインダクタンスと飽和電流の関係と算出方法

投稿者: | 10月 17, 2025

はじめに

研究で安く買えるいい感じのトロイダルコアがないのか探した結果です。

参考文献

山村英穂 著「改訂新版 定本 トロイダルコア・活用百科」 第8版

計算結果

サイズFT-114の61、43、77材の比較です。巻数は5~50回となっています。

計算方法

最大許容記起磁力AT(アンペアターン)値というものを使用します。AL値(\(=L/N^2\))が巻数とインダクタンスの関係ですが、最大許容記起磁力AT値(\(=N\times I_{max}\))は巻数と飽和電流値の関係です。
そのため、インダクタンス-飽和電流の関係は
$$
I_{max} = \frac{AT}{\sqrt{\frac{L}{AL}}}\:[A]
$$
で求まります。

AT値の算出は、
$$
N\times I_{max} = \frac{B_{max}}{\mu_0\mu_s}l_{min}
$$
\(B_{max}\)は限界磁束密度[T](時速が飽和し始める点)、\(\mu_0\)は真空中の透磁率\(4\pi\times 10^{-7}\)、\(\mu_s\)はコア材の比透磁率、\(l_{min}\)はトロイダルコアの内のりです。

各種値

各種値は著作権の侵害になりそうなので載せません。本を読んでくだだい。

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