きっかけ
ブラックフライデーらへんにAliExpressを眺めていたら、見慣れない3点でUS $5.99という文字とともにスマートスイッチが268円で売っていました。どうやら268円のものを3つ買うと、806円で送料無料(&速達)で買えるようです。そこで、色々買ってみました。記事を書いている途中で物が届いたりして継ぎ足しで書いていっているので写真や文章が微妙にマッチしないかもしれません。
目次
買ったもの
とにかくたくさん買ってしまいました。(総額1万弱くらいは行ってそう…)着弾ツイートを以下に並べておきます。
AliExpressで3点でUS$5.99(827円)ってやつを注文してみたんだけどちゃんと届いた
— Unagi Dojyou (@Unagi_Dojyou) December 21, 2022
Bluetoothで色を変えられる2mフルカラーLEDが279円は安い! pic.twitter.com/R4p8BybNBA
他にもたくさん届いた
— Unagi Dojyou (@Unagi_Dojyou) December 29, 2022
テスターはとりあえず使えそうで、なかなか良き pic.twitter.com/FolkY4w4mi
まだまだ大量に来た
— Unagi Dojyou (@Unagi_Dojyou) December 30, 2022
IPカメラ、デジタルノギス、USBテスタ、スマートスイッチ、はんだごて、USBケーブル… pic.twitter.com/vvqTH8mnPY
USB DACも届いた
— Unagi Dojyou (@Unagi_Dojyou) December 30, 2022
CCA C12で聞いてみたけど普通のスマホと同じような音質だけど
ホワイトノイズがあるし、たまにジジッってノイズが入る pic.twitter.com/oKh3kxnMTs
ちょっとだけ追加で来た
— Unagi Dojyou (@Unagi_Dojyou) January 14, 2023
マイクロドリル、シガーソケットUSB変換器×2、フルカラー2mLED pic.twitter.com/SxEevy8K5t
各商品のレビュー
分解したり、改造したり、書きたいことがあるものだけピックアップして紹介します。
フルカラーLED3m
テレビのバックライト用の柔軟なLEDストリップライト,Bluetoothアプリコントロール,5V USB,5050 RGB
Bluetooth経由でスマホから色を可変できるコントローラ付きのフルカラーの3mLEDテープって感じです。一つのチップにしっかりRGBの3つのチップが乗っています。iPhone用とAndroid用のアプリ(duoCo Strip)がありますが、Android13な端末で試したところ、デバイス一覧に出てこず動作しませんでした。iPhone版は問題なく動作しました。少し暗いので、電流を計測してみたところ一つのLEDに5mA程度しか流れていませんでした。大抵のLEDは20mA以上なので、駆動電圧を変更すれば、更に明るくなると思われます。赤色には120Ω、青、緑には82Ωが直列となっています。ここらへんの改造はまた今度やってみます。
コントローラ部も少し分解してみました。C016515 2238HGJLと書かれたマイコンと三端子レギュレータ、各色の制御トランジスタといった感じです。裏面にはIRと書かれたパッドがあるので受信部をつければリモコンにも対応しているのかもしれません。
リモコン付きフルカラーLED2m
RGB LEDストリップライト,2m,rgbww,rgbbw,ピンク,rgb,紫,防水,Bluetoothと互換性のあるフレキシブルダイオードリボン|LED ストリップ
先程のと比べるとかなり劣ります。RGBが一つのチップに入ったものではなくRGBの3種類のチップを交互に実装している感じなので、間接照明として使わないとかなり厳しいと思います。
スマートスイッチ(正方形1)
デュアルモードBluetooth接続,wifi,便利なデバイス,オフグリッド,デュアルモード,シングルおよびデュアルコントロールをサポート
スマートスイッチは3種類買って、正方形のやつの背が高いのと、低いやつ、長方形のやつの3種類です。ここでは、正方形の背が高いやつを紹介します。説明書にはSmart Lifeというアプリを使えと書いてありますが、Tuya Smartでも使用できました。Homebridgeに接続したいのでTuya Smartを使用しました。
横に隙間があるので、適当にカッターとかを差し込んで、爪を外せば開きます。分解した感じはこんな感じです。
マイコンがモジュール状になっていて、モジュール名はCB2S使われているマイコンはBL2028Nです。インターネットで調べても、この手の機器に組み込まれているとの情報がたくさん出てきます。一番詳しく書かれているのはここの中国語の掲示板だと思います。ESP8266EX, ESP-02Sと互換があるようです(出典)。GitHubにファームウェアが乗っていました。このチップがこれを使っているかはわかりませんが、気に食わなければ書き換えができそうです。ここの掲示板では、実際にオフライン化(Tuyaのクラウドと切り離す)してる人がいます。
改造して両切りスイッチにしました。記事→AliExpressで買ったスマートスイッチを両切りスイッチに改造
スマートスイッチ(正方形2)(AP-SMT-Breaker02-1CH)
Wi FiとBluetoothを備えたスマートミニパス,デュアルモード,隠し,落書き,wifi
ここでは正方形の背が低く、やや箱の大きさが小さいやつを紹介します。機能自体は全く先ほどと同じです。使用するアプリもTuya Smartか、Smart Lifeです。取扱説明書に型番が書いてあって、AP-SMT-Breaker02-1CHな様です。先程のやつと同じように隙間にカッターやらを差し込んで爪を外せば分解できます。
先程のものとは違い、マイコンは本体の基盤に、リレーがモジュールとなって、刺さっていました。コンデンサの数が少なく、サージ吸収用のバリスタもありません。また、リレー部分がモジュール化されているので、大電流を流すなら先程のやつのほうが良さそうです。
使用されているマイコンはBK7231Nというものです。基盤に直付けされています。
スマートスイッチ(長方形1)
1個の無線lanスマートライトスイッチユニバーサルブレーカタイマースマートライフappワイヤレスリモコン
何個か買ったのですが、異なるものが届きました。今回紹介するのは写真の上の物です。使用するアプリはTuya smartなことは同じですが、分解したところ、中身がぜんぜん違いました。
これも適当にものを差し込んで爪を外せば分解できます。基盤にはSXC-SMART-SWITCH-Aって書いてあります。
こちらは、本体が2倍くらい大きいので、だいぶゆったりした部品配置になっています。コンデンサも3つ、コイルも2つ、バリスタも入っていて部品点数も多いです。マイコンはモジュール状になっています。
マイコンのモジュール名はWBR2で、蟹(REALTEK)のRTL8720CFというチップが乗っていました。WBR2に関しては公式のページも存在しました。
直流で動くように改造しました。記事→AliExpressで買ったスマートスイッチを改造
スマートスイッチ(長方形2)(MS-101)
1個の無線lanスマートライトスイッチユニバーサルブレーカタイマースマートライフappワイヤレスリモコン
先程のと同じものを買ったはずなのですが、異なるものが届きました。こちらのほうがパッケージも、中身もちゃんとしています。今まで3種類のスマートスイッチを紹介しましたが、全て型番というものがありませんでした。しかし、これは、MS-101という型番がありました。分解してみた感じですが、部品点数が多いです。基盤にはTDQ101-V1.7と書いてあります。マイコンがESP8285でした。Arduinoでも扱えるので、いろいろ遊べそうです。
実際に書き換えしてみました↓
AliExpressで買ったスマートスイッチ(ESP8285)にArduino IDEのスケッチを書き込む
デジタルノギス
デジタル電子ノギス,カーボンファイバーダイヤル付き電子ノギス,測定ツール,150mm
シンワの良さげな普通のノギスをなくしていたので、ありがたいです。こんな安い値段で買えるとは驚きです。精度は確かめてみましたが、少なくとも0.5mm単位では正確です。特に問題もなさそうなので使っていこうと思います。電池は付属しておらず、LR44が1つ必要です。少しでもジョーが動くと電源がついてしまうので、私みたいに筆立てに入れて置くなら、セロハンとかで動かないように固定しておいたほうがいいと思います。
ニッケル水素、ニッカド電池用充電器
マルチスロットバッテリー充電器,4スロット,インテリジェントマルチクイックチャージャー,no.5 n.7 aaa/aa ni cd
ニッケル水素電池の充電器は普通に欲しかったので買ったのですが、2本同時に充電しないといけないタイプの充電器でした。自分はマウスくらいにしか充電池を使っていないので1本だけ充電したかったのですが、これだとダメです。正直使い勝手は相当悪いです。給電端子はUSB-CとMicro USBの2種類がついています。裏面には型番が書いてあって、PJ-N4008と言うらしいです。
分解してみたんですが、中身はかなりシンプルでした。型番の書かれていない謎のICとトランジスタといった感じです。基盤にはLCD-N408と書いてあります。USB-C端子は別基盤についていました。(多分、表面実装じゃないUSB-C端子が無いor高いんだと思う)
A9 IPカメラ黒
Wifi,HD,1080p,マイクロ登録,会議用のワイヤレスネットワークプレーヤー
Wifi a9カメラ,ワイヤレスビデオモニタリングデバイス,リモートモニター
充電池が内蔵されていて、ワイヤレスカメラとしても使うことができます。まあ、そんな用途殆どないので有線で監視カメラ的に使うのが妥当だと思われます。micro SD cardスロットもあるので、ドライブレコーダーとしても使えます。使用するアプリはV720とかいうものです。付属品はスタンドとMicro USBケーブルです。本体とスタンドには磁石がついていて、それでくっつく感じです。IPカメラと謳っていますが、HTTPで見れるわけではなく、アプリからしか見れません。プログラムを組めば、HTTPでも見れるらしいので今度試してみようと思います。
こちらも分解してみました。マイコンはBK7252Uが使用されています。micro USBのデータ線のところにR13、R14というパターンがありますが、抵抗が乗っていません。個々を繋げば、もしかしたらPCでも使用できるのかもしれません。今度試してみようと思います。
A9 IPカメラ白
Wifi a9カメラ,ワイヤレスビデオモニタリングデバイス,リモートモニター
先ほどと同じセラーから買ったのにも関わらず、箱が無い(チャック袋に入って来た)、使用するアプリが異なる、などの差がありました。今回は365Camとかいうアプリでした。画質は先程とはあんまり変わりませんが、明るく映るので見やすいです。
分解してみましたが基盤が異なりました。マイコンは同じですが、部品が無いパッドなどが減りました。マイクの位置が移動しており、カメラ側になっています。
60W220Vはんだごて
電気溶接機,調整可能な温度,60W,80W,溶接,はんだ付けペン,修理ツール
温度が変更できるのに引かれて買ってみましたが、220V用でした…まあ、一応100Vでも動きましたが、20~30Wくらいしか出ないと思うので、微妙です。コテ先も買ってしまった(5個銅コテ私は + b + k + 2.4D + 3Cセット900M T溶接先端ヘッドツール内部ホット裸銅電気はんだごて)のでなにか有効活用をしたいです。
USBテスタ
電圧電流電圧テスター,USB出力,容量電圧検出器,携帯電話の電圧計,バッテリーテスト
便利そうだったのでたくさん買いました。keweisi KWS-V20とか言われているようです。20Vまで測れるものと9Vまでの物が存在しており、今回のは9Vまでのようです(後述)。
電圧は2.5Vあたりから、表示されますが、3V以上にならないと正常な電圧は表示されません。9.9Vあたりまでは計測可能です。それ以上では、電圧印加時に表示が出ません。可変電源を使って電圧を小さいところから上げていけば20V付近でも計測できました。インターネットで調べてみると計測可能範囲は3.5~9V、0~3Aのようです。
スケルトンなので、あんまり分解する意味はないかもしれませんが、一応してみました。
3端子レギュレータらしきもの、シャント抵抗、謎のIC2枚といった感じになっています。チップ表面は削れらているのか、なにも刻印がありません。少し基盤が違いますが(20Vまで計測可能なモデル)、海外に詳しく分解している人がいました。
Weekend Probing: Keweisi KWS-V20 USB Tester IC Connections
Weekend Probing Pt. 2: Keweisi KWS-V20 USB Tester IC Connections
後日改造もしてみました。
USBテスタkeweisi KWS-V20(3.5~9.0V)を改造してみた
骨伝導風ワイヤレススピーカー
Bluetooth 5,0を搭載したg25ワイヤレスヘッドセット,アウトドアスポーツ用の再調整オーディオデバイス,ステレオ,防水,マイク
骨伝導イヤホンが使いやすそうだったので、試しに買ってみましたが、届いてびっくり、骨伝導イヤホンではなく、耳の近くにスピーカーがあって、そこから音が出ているだけでした。なので、実際に使ってみると音はダダ漏れ出し、そこそこ聞きにくいです。一応使えますが、買わないことを強くおすすめします。
USB-C DAC(L字型)
クロスボーダーの新しいタイプCヘッドフォンアダプター,3.5mmジャック,samsung huawei Google oneplusに適しています
まあ、普通のUSB-Cを3.5mmイヤホンジャックに変換するDACです。あまり音の善し悪しはわかりませんが、普通な音質な気がします。Windowsでは「KM_B2_Digital Audio」というデバイス名となりました。使っているとジジというノイズが乗ることがあります。長い間連続で使用していると増えていきます。まあ、安いので仕方ないですね。
USB-C DAC(黒)
専用クロスボーダータイプCから3.5mm,オーディオアダプター,ジャックチップ,アダプター,電話回線制御
外観は違いますが、中身は上の物と全く同じです。音も同じですし、Windowsでのデバイス名も同じです。
USB-C DAC(灰色)
Essager usbタイプc 3.5ジャックイヤホンアダプタusb cに3.5ミリメートルヘッドフォンauxオーディオアダプタケーブルP30 xiaomi mi 10 9 es
こちらは先程の2つとは異なり明らかに音が悪いです。なんか、以上に音がでない音域があったり、解像感がなかったり、安いイヤホンみたいな音です。あと、Windowsで音量調整をすると、音量を3から4にすると急に音が大きくなります。認識される名前はUSB Composite Deviceでその下にスピーカー、マイク、入力デバイス(多分再生、停止、スキップ用)が連なります。上の2つと異なり、マイクがついているのはいいですね。USBマイクとして使うことがあるかもしれません。
テスタ(XL830L)
LCDバックライト付きデジタルマルチメータ,LEDライト付きポータブルデジタルマルチメータ,電流計,オーム電圧計
ちょうど家にあったデジタルテスタが故障していたので、ありがたかったです。
電池が9V電池なとことはちょっと面倒ですが、問題なく使用できています。オートレンジでは無いので、少し面倒です。精度はちゃんとは比較していないのでわかりませんが、こちらのサイトで検証している方がいました。
一応分解もしてみましたが、まあ、想像通りって感じですね。本当に10Aも流せるのかは謎です。
シガーソケットUSB充電器(TQ-CC11)
Toocki 携帯電話用急速充電器30W,急速充電器4.0 qc3.0 scp 5a,iPhone,Xiaomi,Samsung用のUSBcタイプ急速充電器
シガーソケットからUSB-CとAに変換するものです。急速充電にも対応しています。スケルトン上になっていたため、DCDCコンバータ制御チップを見てみるとIP6525と書いてあります。調べてみると、入力電圧8.2~32Vで出力電圧が3~12V、QC、PD(どちらもPPSにも)、対応しており、最大30W出力のようです。20V3A出力対応のチップを使っていて、改造できないかなーって思って買ったのですが、目論見外れてダメそうです。
精密ドリルビット
スチールスクリュードリルキーなしチャック付きマイクロアルミハンドドリル,木工ドリル,回転工具,手動ドリル
品質が終わってます。ケースが上手くスライドしない。太さは0.05、0.1mmごと(0.3~1.6mm)と書いてあるが実際は4種類の太さのみ。ビットが錆びている。こんな有様です。ただ、付属してきたピンバイスの方は良さそうな感じです(まあ、タミヤのがあるのでいらないんですが…)。3Dプリンターで造形した潰れた穴を通すくらいならギリギリ使えるかもしれません。