きっかけ
試験用のコンセントを今まではスイッチ付きのコードを使っていました。最近5Aのブレーカーを買ったため、それを使用して試験用のAC100V電源(スイッチ)を作成して見ようと思ったため両切りスイッチが必要になりました。
改造素体
AliExpressの「3点でUS $5.99」でたくさん買ってみたのでレビューで紹介した、スマートスイッチ(正方形1)です。正式な型番は不明ですが、Wi-Fi DIY Smart Switchやmini Smart Switchとか書かれています。
分解・解析
以前の記事で軽く分解して、どんなマイコンが使用されているか調べましたが、電源周りは調べてないためちょっとだけ解析します。
こんな感じになっていました。電源ICがBP2525X(データーシート)というもので、3.3Vか5Vを出力するようです。最大200mAなようです。今回は5Vリレーや3.3V出力な3端子レギュレータ(WR1117A)があることから5V出力です。Q1はNPNトランジスタでありJ3と書かれているためS9013(データシート)だと思われます。最大で500mAまで流せるっぽいのでリレーを1つ追加しても全く問題なさそうです(その前に電源ICの上限)。
改造
単純に横にリレーを一個追加して、Nをそちらに入力するようにしました。使用したリレーはSRD-05VDC-SL-C(データーシート)です。AliExpressでやすかったので大量に買ったやつです。ターミナルも増設しました。本体についているやつを使用できないかと、パターンを削ってみたんですが、両面あるようで、諦めました。ターミナルと、リレーはアロンアルファで筐体に接着してあります。増設したターミナルは写真で右側が入力、左側が出力です。
裏蓋は適当にペンチで横を切ってケーブルが通るようにしました。
3Dプリンターでこんなものを印刷してみました。
これを使用しなくなったN-in、N-outに挿入して、誤挿入防止にしました。
おまけ(安全機構つきスイッチボックス)
今回、両切り対応化したのはこれを作成するためでした。100Vを使用する機器を試験するときに使用する用のスイッチボックスです。リレー(7.5A)、5Aブレーカーが追加で入っています。筐体はこんな感じです。先程の誤挿入防止の3Dモデルも入ってます。
完成形はこんな感じです。
両切りスマートスイッチ、5Aブレーカー、ヒューズを備えたテスト用スイッチボックを作った
— Unagi Dojyou (@Unagi_Dojyou) May 1, 2023
これで安心して100Vの工作ができる!? pic.twitter.com/vtUcw1hyVa
おわりに
燃えそうで怖いですが、しばらくは今回作ったものを運用してみようと思います。