きっかけ
前回の記事では分解・解析を行いましたが、今回は改造です。
目標
USB端子を生やして、LightningやUSB-CのiPhone・iPod toutch・iPod nanoでも使用可能にします。
解析
とりあえず分解しますが、分解方法は前回の記事や他の方のブログを参照してください。
DOCKコネクタがついている基板とICが乗っている基板の接続部のピンアサインを解析します。
DOCKコネクタの接続はこんな感じでした。
こんな感じなので、USB通信で音楽データを通信していることがわかります。このデジタルで音声出力を行う方式はios9でUSB DAC(USB Audio Class)に対応してからほとんど使用されていませんが、現在のiPhoneでも使用可能です。USB Audio Classとは異なり、Appleから発行される認証キーをはじめにやり取りしてデジタル出力を行うようでかなり厄介な方式です。iPodシリーズからデジタル音声出力を行うにはこれしかありません。
黄色で丸がついている部分は、ここがショートしているかどうかで接続されているかの判定を行います。
改造
先程のピンアサインに対応する様に導線をはんだ付けしてUSB端子を生やすだけです。1 GNDはUSBのシールドに接続しました。
USB端子は適当な磁石にくっつけてバックパネルに貼り付けました。また、配線はバックパネル中央部にあるデバッグ用の端子の隙間から出しています。
LightningでもUSB-CでもDOCKでも、iPhone・iPad・iPodが接続できて使用できます。
あとは、組んで適当にUSB周りはグルーガンとかで固めて絶縁します。(写真ではしてないけど…)
おわりに
これで、高いDockコネクタ延長コードや、Dock↔Lightning変換アダプタなどを使用する必要はありません。
ND-S1自体、流通量が多くてそこそこ安価に手に入るので改造目的に買うのも良いと思います。