小型可変電源「mini PD-PPS VariablePowerSupply」の使い方

投稿者: | 10月 14, 2025

USB PD PPSを使用した小型可変電源「mini PD-PPS VariablePowerSupply」

目次

このページについて

このページではmini PD-PPS VariablePowerSupplyの使い方を説明します。
取扱説明書です。
古いバージョンは、【旧バージョン】小型可変電源「mini PD-PPS VariablePowerSupply」の使い方の方に掲載しています。

各部名称

モード一覧

使用している充電器の対応しているPDプロトコルや、起動時のボタンコンビネーション、保存した設定で以下の7モードのどれで起動するかが決まります。

メニュー起動時に表示され、モードを選択できます
PPSモード0.1単位で電圧/電流の指定ができます
Fixモード5、9、(12)、15、20Vが出力できます
5Vモード充電器がPDに対応していない場合に起動します
トリガ設定モードトリガモードのセットができます
トリガモード電源が入ったら自動でトリガ設定モードで設定した電圧を出力します
バージョン表示ファームウェアのバージョンを確認できます
校正モード電圧・電流計の校正を行います

メニュー

起動時に現れます。どのモードで起動するかUP/DOWNボタンを使用して選択し、OUTPUTボタンで決定します。充電器が対応している規格やトリガモードかどうかでメニューで選択できるモードが変わります。対応は以下の通りです。

PPS対応充電器
PPSモード、Fixモード、トリガ設定モード

PPS非対応、PD対応充電器
Fixモード、トリガ設定モード

PD非対応充電器
5Vモード、トリガ設定モード

トリガモード
出力(ボタンを押さなかった場合2秒で自動実行)、トリガ設定削除

バージョン表示(起動時のボタンコンビネーション)
バージョン表示、キャリブレーションモード

PPSモード

充電器がPPSモードに対応しており、メニューの一番初めに表示されます。充電器が対応している範囲で0.1Vずつ設定ができます。最大電流は電圧によらず一定です。

電源投入時の表示
メニューでの「PPS」モードの表示
↓ OUTPUTボタンを押す
設定可能最大電圧
↓ 任意のボタンを押す
設定可能最小電圧
↓ 任意のボタンを押す
最大電流
↓ 任意のボタンを押す
オープニング終了、設定画面へ

操作画面
7セグは数字の表示のみです。

光っているLED設定中出力中(OUTPUT点灯)
OUTPUT点灯しません出力中
A設定電流を表示中出力電流を表示中
V設定電圧を表示中出力電圧を表示中
AとVの両方点灯しません出力電力を表示中

電圧表示中は電圧の設定、電流表示中は電流の設定ができるようになっています。電力表示中にUP/DOWNを押しても設定は変わりません。

ボタン設定中出力中(OUTPUT点灯)
OUTPUT出力します出力を停止し、設定に移行します
CC/CV設定電圧/電流の表示切替出力電圧/電流の表示切り替え
CC/CV長押しなし出力電力を表示
UP設定値(電圧/電流)を0.1上げる設定値(電圧/電流)を0.1V上げる
UP長押し設定値を連続して上げる設定値を連続して上げる
DOWN設定値を0.1下げる設定電圧を0.1V下げる
DOWN長押し設定値を連続して下げる設定値を連続して下げる

Fixモード

充電器がPDに対応しており、PPSに対応していない場合はメニューの一番はじめ、PPSに対応している場合はPPSの次に選択できます。5、9、12、15、20Vの充電器側で対応している電圧を出力します。PPSと異なり各電圧で出力可能電流が異なる場合があるので最大電流の確認を忘れないようにしてください。

電源投入時の表示
「FIX」モードの表示(メニュー)
↓ OUTPUTボタンを押す
設定画面へ

操作画面
7セグは数字の表示のみです。
LEDの表示はPPSモードと同様です。

光っているLED設定中出力中(OUTPUT点灯)
OUTPUT点灯しません出力中
A最大電流を表示中出力電流を表示中
V設定電圧を表示中出力電圧を表示中
AとVの両方点灯しません出力電力を表示中
ボタン設定中出力中(OUTPUT点灯)
OUTPUT出力します出力を停止し、設定に移行します
CC/CV設定電圧/最大電流の表示切替出力電圧/電流の表示切り替え
CC/CV長押しなし出力電力を表示
UP1つ上の電圧へ出力を停止し、設定に移行します
DOWN1つ下の電圧へ出力を停止し、設定に移行します

5Vモード

充電器がPDに非対応の場合に起動するモードです。5Vしか出力できません。メニューからOUTPUTを押すと即座に電圧を出力します。出力停止するために再度OUTPUTを押すとメニューに戻ります。

電源投入時の表示
「 5 」モードの表示(メニュー)
↓ OUTPUTボタンを押す
出力開始
↓ OUTPUTボタンを押す
メニューへ戻る

操作画面
設定中はなく、メニューがその役割を果たします。

光っているLED出力中(OUTPUT点灯)
OUTPUT出力中
A出力電流を表示中
V出力電圧を表示中
AとVの両方出力電力を表示中
ボタン出力中(OUTPUT点灯)
OUTPUT出力を停止し、メニュー戻ります
CC/CV計測した出力電圧/電流の表示切り替え
CC/CV長押し出力電力を表示
UPなし
DOWNなし

トリガ設定モード

トリガモードで出力したい電圧/電流を設定するためのモードです。メニューで選択して入ります。

電流設定と対応した充電器
電流値の設定も行えますが、ディフォルトでは無効「 – 」となっています。DOWNを押すと設定ができるようになります。充電器が対応しているプロトコルと出力可能な電圧/電流の設定は以下の様になっています。

充電器出力可能な電圧設定値出力可能な電流設定値
PD非対応5V無効
PD対応PPS非対応5V,9V,(12V),15V,20V※1無効
PPS3.3~20V※1無効※2、1.0~3.0A※1

※1:充電器が出力可能な電圧のみ出力することができます。
※2:PPSの電流制限値は充電器が対応している最大電流が設定されます。

操作画面
7セグは数字の表示のみです。

光っているLED設定中
OUTPUT点灯しません
A設定電流を表示中
V設定電圧を表示中
AとVの両方点灯しません
ボタン設定中
OUTPUT決定(再起動してトリガモードへ)
CC/CV電圧/電流の切り替え
UP設定電圧/電流を0.1V上げる
UP長押し設定電圧を連続して上げる
DOWN設定電圧/電流を0.1V下げる
DOWN長押し設定電圧を連続して下げる

トリガモード

トリガ設定モードで設定した後、トリガ設定削除するまではこのモードで起動します。設定された電圧を出力します。設定値に対して非対応の充電器の場合「- – -」が表示されます。出力電圧・電流・電力の表示切り替えのみが操作可能です。

トリガモードの電源投入時の表示
「trG」(メニュー)
↓ 2秒待つ、もしくはOUTPUTを押す
設定電圧/電流を出力し、表示内容変更可能へ

操作画面
7セグは数字の表示のみです。

光っているLED出力中(OUTPUT点灯)
OUTPUT出力中
A出力電流を表示中
V出力電圧を表示中
AとVの両方出力電力を表示中
ボタン出力中(OUTPUT点灯)
OUTPUTなし
CC/CV現在の出力電圧/電流の表示切り替え
CC/CV長押し出力電力を表示
UPなし
DOWNなし

充電器が非対応時の電源投入時の表示
「trG」(メニュー)
↓ 2秒待つ、もしくはOUTPUTを押す
「- – -」と表示されます。

トリガ設定削除時の表示
「trG」(メニュー)
↓ 2秒以内にDOWNを押す
「DEL」(メニュー)
↓ OUTPUTを押す
再起動し、メニューへ

バージョン表示

ファームウェアのバージョンを表示します。

【表示の手順】
USBを抜いた状態
↓ OUTPUTとCCCVを押しながら、電源投入
「VEr」(メニュー)
↓ OUTPUTを押す
ファームウェアのバージョンを表示
↓ 任意のボタン
メニューへ

校正(キャリブレーション)モード

電圧・電流測定の校正を行うモードです。特殊な事情がない限り使用しないでください。よく理解せずにいじると面倒なことになります。
詳細は以下を閲覧ください。
小型可変電源「mini PD-PPS VariablePowerSupply」のキャリブレーション方法

USB PD PPSを使用した小型可変電源「mini PD-PPS VariablePowerSupply」

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