WZR-900DHP2でUSB3.0を使えるように改造

投稿者: | 8月 22, 2023

WZR-900DHPではUSB3.0が使えるようなのですが、WZR-900DHP2ではUSB2.0までしか動作しないようになっているようです。今回はそんなWZR-900DHP2をUSB3.0も使えるようにする改造を行いました。

OpenWrtのインストール

ファームウェア的にUSB3.0機能が塞がれているのかと考えOpenWrtをインストールしてみました。インストールは以下のサイトを参考にしました。
WZR-900DHP2にOpenWrtをインストール-LFI
bootloader経由のインストール(WZR-900DHP)-DD-WRT OpenWrt 適材適所で両方使いたい人向け @ ウィキ
【無線LAN】OpenWrt【強化ファーム】13 [無断転載禁止]©2ch.net

最新の21.02.2をインストールしたら/overlayが異常に小さくなったりしましたが、19.07をインストールしてからアップデートしたところちゃんとした容量になりました。
USBの動作を調べるために、usbutilsをインストールしました

動作結果

USB3.0に対応したUSBメモリを挿したところ、認識されませんでした。

一方、中途半端に挿してUSB2.0として接続したところ、正常に認識されました。

USB3.0が認識されないところから、中途半端に回路がつながっていないのでは?と考えました。(完全に切れていればUSB2.0として認識されるはず)

分解1

USB3.0として認識される理由が物理的なものであると考えたので、分解して基板を見てみるまでです
シールに書かれたSETUP CARDとPOWERの文字の下に隠れているトルクスネジを外し、適当にバキバキやって分解しました。

USB端子の付近を見ていたら、TVS4、TVS3、CMF1と書かれた部分のチップ部品がハンダされていないところを発見したので、CMF1(多分コモンモードフィルタ)と書かれている部分を適当にジャンパしました。

結果

しかし、これだけでも症状が変わらず、さらにSSTX+とSSTX-がGNDから完全に浮いた状態となっていたので、CPUの部分のヒートシンクを取って見てみることにしました。

分解2

ヒートシンクはハンダで止まっているので外すのが若干面倒でした。60Wのハンダこてを使って取りました。

こんな感じになっていました。テスタで、SSTXの端子と導通しているところを探したところ、上の写真のCPUのすぐ右側にあるC109、C110の部分が導通しており、ここにはチップ部品は乗っていませんでした。そこで、それぞれに0.1μFをハンダ付けしました。

そこそこ小さく、近くに部品もあるのでちょっと難しかったです。

結果

無事にUSB3.0として動作するようになりました!!!

おわりに

無事にUSB3.0として動作するようになりましたが、CPUの性能が低いのでsambaでの速度が全く出ない…下手したらUSB2.0よりも遅いかも…

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