2026年にThinkPad X40を使ってみる

投稿者: | 9月 1, 2026

はじめに

ThinkPad X40を手に入れたので使ってみます。MacBook Pro 11-inch early 2014にWindows7を入れたものを最近は電車の中だったりでブログを書くのに使っているので、同じようなポジションで使えたら嬉しいです。

モデル・スペック

ThinkPad X40(wiki)の中でも、2371-GGJというモデルです。後期型のDothanなPentiumMが載っているものです。
・メモリ:オンボード512MB、外付け1025MB
・CPU:PentiumM 738 1.4GHz 低電力版
・miniPCI空き
・2.5インチHDD 40GB
・日本語配列
状態はそこまで良くありません。問題なく動作こそしますが、画面の上側が暗い、キーボードやパームレスト部分に謎の液体(レジン?)をこぼしたような跡があります。

ThinkPad X40 2371-GGJ

制約事項

メモリは1スロットしかないため1.5GBが限界です。
CPUはPentiumMのDothan世代です。もちろん32bitです。調べたところB1ステップなので、PAEとNXbitには公式的には非対応です。C0/C1ステップが対応しているようです。ただ、内部的には存在するようで、CPUから対応命令セットの報告はありませんが、命令を送ると動作するようでうs(PAEのみ?)。CPUははんだ付けされているため交換不可能です。SSE3にも対応していないため、最近のChromium系ブラウザはOSによらず動作しません(88.0.4324.182まで)。

HDDをSSDにアップグレード

電源が5Vではなく、3.3Vが供給されているため注意が必要です。AliExpressでIDEをSATAに変換するアダプタとSATAをmSATAに変換するアダプタを買いました。そのままでは全長が長くてはみ出てしまう上でに、3.3Vでは動作しませんでした。そのためSATAコネクタを取り外してはんだで接続し、3.3Vへの降圧回路の入出力を短絡させて3.3V化改造を施しました。SSD自体は適当な256GBのmSATA SSDを取り付けました。

購入したIDE→SATA変換とSATA→mSATA変換
改造後
(この写真は短絡させるLDOが間違えており、表のものは1.8Vへのドロップなので短絡させてはいけず、裏のを短絡させる)

CMOSバッテリーの交換

20年以上のものなので流石にバッテリーが切れています。キーボードを取り外すとCMOSバッテリーにアクセスできます。サイズはCR2025なので、ダイソーで売ってたものに交換しようとし、はんだ付けを行おうとしました。なかなかつかないので長時間はんだごてを当て続けたら爆発しました。スポット溶接をしましょう。即席スポット溶接機を作って対処しました。

交換前のCMOSバッテリーと新しいCR2025

キーボード・トラックポイントの修理

CMOSバッテリーの交換のために、分解した状態で使用していたところ調子が悪くなり、左右中央のクリックが効かなくなったり、効かないキーボードのキーが出てきたりしました。調べてみたところ、どうやらキーボード自体はカーボン配線となっていますが、マザーボードへの配線は銅箔配線となっており、その接続部は物理的に押さえつけられて接触しているだけのようです。そのため、押さえつけが弱かったりゴミが入ったりすると接触が悪くなりキーが効かなくなるようです。そのため、押さえつける場所に厚紙を追加したりして押さえつけを強くすれば治ります。

キーボードの接点部分
厚紙を挟んだところ

Windows7のインストール

一番使い慣れており、なおかつVxKexVxKex Nextもあっていろいろ使えるのでインストールします。WindowsXPの倍くらい起動に時間がかかります。

グラフィック(855GME)のドライバに注意が必要で、6.14.10.3722でないと正常動作しませんでした。日立のFLORA 210W NL4/NL5用のものをダウンロードして使いました(自鯖ミラー)。細工をしないとインストールできないという情報もありましたが、不要でした。6.14.10.3722以外の、6.14.10.37326.14.10.4497は動作しませんでした。

Chrome88(自鯖ミラー)を使ってみましたが、動作が非常に重く通常使用は不可能といった感じでした。FireFox ESR 115は動作速度が倍くらいでしたが、ギリギリ実用不可という感じでした。Windows7自体が常用不可といった感じです。

WindowsXPのインストール

もともとWindowsXPの機種ですし、OneCoreAPIもあっていろいろ使えそうなのでWindowsXPを入れておきたいです。もともと入っていたHDDからクローンを行いました。Windows7に比べて起動がかなり早いです。

One Core APIを使用して、FireFox ESR 115を使用してみましたが、ギリギリ実用範囲な感じです。ただ、2つ以上の動作を同時に行う(他のタブを読み込みながら新しいタブを開いたりなど)とクラッシュしてしまいます(たぶんメモリ不足)。微妙です。

Gentoo Linuxのインストール

別記事にて書きます。

surfをとりあえず試してみましたが、動作自体はそこまで悪くないものの、クラッシュしてしまうことがそれなりにありました。genome webはやはり重いです。Firefoxは実用レベルで動きました。

各種ファームウェアのアップデート

BIOS Ver2.08(自鯖ミラー 1uuj22jp.exe) Windows7でも問題ありませんでした。
エンべッデッド・コントローラ・プログラム Ver1.62(自鯖ミラー 1uhj10jp.exe) Windows7ではインストールできませんでした。WindowsXPの必要があります。

バッテリーの交換

バッテリーパックを分解してリチウムイオン電池を交換します。Re-Cellingといわれたりします。11mm×35mm×50mmのが4つ入っています。新しいリチウムポリマーバッテリーはAliExpressで買いました。103048サイズを4つ買いました。保護回路が追加されていたり、ピッタリのサイズがなかったりで容量は1900mAhから1500mAhに減っています。1時間以上使えるようになりました。しかし、想定される容量と実際の容量に開きがあるので、3分くらいで7%まで減り、そこからずっと7%のままになる、という状態になってしまっています。バッテリーのリコンディショニングを試しましたが、あまりにも容量が回復しすぎているのか、正常値には戻りませんでした。

バッテリーを分解したところ(92P0998 92P0999)
バッテリーのセルを入れ替えたところ

セル交換だけでなく、新たに大容量バッテリーをヤフオクで買いました。意外なことにあまり損耗しておらず、かなり使えます。ただ、重量があるので持ち運びには向いていなさそうな感じがします。

大容量バッテリー(92P1080 92P1081)

将来的なアップグレード

ディスプレイの交換
高画質なものに交換したり、LEDバックライトのものを使用するなど
ThinkPad X40のディスプレイをSXGA+に交換することが可能なようです。ただ、12インチのSXGA+はそこまで安くはないので行いません。

WiFi/Bluetoothの内蔵化
ベースステーション用の端子からUSB信号を引っ張ってきて、本来miniPCIな無線カードが刺さるところにUSB接続なWiFi/Bluetoothを配置するなどしてみても良いかもしれません。miniPCIがあるので、適当なUSB拡張カードなんかを設計して作ってみるのも面白い気がしますが、時間も手間もかかるので現状そこまでやることは考えていません。

おわりに

主流のブラウザ(Chromium系、Firefox系、WebKit系)を使ってブラウジング・記事執筆は不可能というのがわかりました。軽量なWebブラウザを探したり作成しないとダメそうです。

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