Advantestのデジタルマルチメータ(R6452A)のCMOS電池をリチウム電池に交換する

投稿者: | 6月 1, 2026

はじめに

卓上に置いてあるAdvantestの R6452Aが電池切れで、電源をつけるたびによくわからない画面になったり、RS232Cの設定がリセットされたりするので不便でした。そこで電池交換をしてみることにしました。もともとついている電池は塩化チオニルリチウム電池というものです。入手性が微妙でそんなに安くないので、リチウム電池に交換したいです。

交換前の電池

電圧を測ってみたら0Vでした。元々ついている電池はER3という形のもので、塩化チオニルリチウム電池というものです。電圧が3.6Vと普通のリチウム電池に対して少し電圧が高くなっています。

テスターで電池の電圧を測ったところ
元々ついていたER3
元々ついていたER3

CMOS電池まわりの回路

CMOS電池はそもそも、CMOSなSRAMが電源が切れても内容が揮発しないようにするために接続されるものです。そのため、電圧はSRAMが揮発する電圧よりも高ければ良いわけです。今回の回路では多分、ダイオードを通してSRAMの電源に接続されているのでSRAMに供給される電圧は、ダイオードの順方向電圧だけ下がります。今回は実測0.5Vくらい(多分ショットキーバリアダイオード)でした。SRAMはSAMSUNGのK6X1008C2Dというものが搭載されており、データシートを見ると2Vまでデータを保持できるようです。そのため電池は2.5V以上のものであれば使用できそうです。そのため3Vのリチウム電池(CR2032)は使用できそうです。

SRAM SAMSUNG K6X1008C2D

電池の交換

1. ER3電池を取る
めんどくさいのでペンチでプラス側のリード戦をペンチで切って、ラジオペンチで掴んで接着剤を剥がし、ぐりぐりやって金属疲労でマイナス側のリード戦を切りました。丁寧にやりたい人は、マイナス側のリード戦はハンダごてで溶かしてはずした方がいいと思います。

2. 電池BOXをつける
秋月電子の
[108967]ボタン電池基板取付用ホルダー CH005-2032LF
を取り付けました。横幅がER3と同じくらいでほとんどそのままつけることができました。プラス側のリード線が2本あってタンタルコンデンサと干渉したので切って1本にし、もともとER3についていたリード線にハンダ付けしました。マイナス側はリード線を倒してはんだずけしました。

電池BOXとCR2032をつけたところ

3. 電池をつけて動作確認
電池の電圧が3.2VくらいでSRAMの電源電圧は2.7Vくらいとなりました。電池が2.5Vになるくらいまでは使用できそうです。

SRAMに加わる電圧は2.7Vとなった

おわりに

CR2032に無事に交換することができてよかったです。これで起動するたびに訳わからん画面になったり、RS232Cの設定を変更したりしなくて済みます。

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